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日本で秋刀魚が獲れない理由は?あのお隣の国は大漁!?SUSHI TIMES ORIGINALS

2015年から不漁が続いている秋刀魚。、シーズンが始まったばかりの今年も序盤から不漁で、昨年に比べて2倍もの値段になっている市場もあります。

出漁しても、なかなかポイントが見つからず、魚群はまばらになっています。水揚げが少ないために値段が高騰してしまいます。以前のように脂が乗った秋刀魚を気軽に食べられなくなってしまいました。

秋刀魚が不漁になった理由

①回遊ルートの変化

秋刀魚は北太平洋を広く回遊する回遊魚です。

日本列島の南方沖で孵化した秋刀魚は、黒潮に乗って北上します。北海道のはるか東方沖の北太平洋でたくさん餌を食べ、丸々と太って脂をしっかりと蓄えた秋刀魚たちは、夏の終わりから秋にかけて今度は親潮に乗って日本近海を南下していきます。その一番脂が乗った秋刀魚が北海道沖や三陸沖などで捕獲されています。

しかしこの数年、秋に南下する秋刀魚の群れが、日本列島から離れた海域を南下しているのです。詳しい原因はわかっていませんが、温暖化で水温が上がっていることが原因とも言われています

②日本以外の漁船による捕獲が急増

日本の漁船は例年、北海道のはるか東方沖の北太平洋で育った秋刀魚が、親潮にのって日本近海に来たところを捕獲していました。ところがこの数年、中国や台湾、韓国の漁船は、サンマの群れが日本近海に近づく前に公海上で先に捕獲しています。北太平洋エリアで一番多くの秋刀魚を獲っているのは台湾です。

日本の漁船日本のサンマ漁の漁船は20トンから大きくても200トンと比較的小型で、遠くまで漁に出られません。一方、台湾の漁船は1千トンクラスの大型船で、サンマを大量に捕獲は冷凍しています。

冷凍物の方が安くておいしい!?

今年のサンマ漁は小型船の漁が7月上旬に解禁されました。中旬にわずかに出回った初物には、豊洲市場で1キロ当たり10万円、1匹1万2500円という超高値を付けて話題となりました。

この秋刀魚の大半は台湾の高級すし店が購入し、一部が銀座などのすし店に出回ったそうです。

しかしこの新秋刀魚、値段の割にはほっそりしています。一方冷凍の秋刀魚は、新秋刀魚よりひと回り大きく、1匹180円程度と新秋刀魚の半値です。

新物は身が細いし脂も薄いのですが、冷凍物の方は脂が乗っていて、今年は冷凍物の方が断然おいしいという仲買人もいます。

新秋刀魚の握りをお鮨屋さんで存分に楽しめる日はもう来ないのでしょうか‥ちょっと寂しいですね。

文:SUSHI TIMES 編集部

参考文献・画像出典

https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/gu900163/

https://dot.asahi.com/aera/2019082800062.html?page=2

https://www.excite.co.jp/news/article/Tsurinews_tsurinews66699/