【中目黒 / 鮨 りんだ】寿司屋の粋はそのままに、らしからぬ柔らかな雰囲気 | SUSHI TIMES

【中目黒 / 鮨 りんだ】寿司屋の粋はそのままに、らしからぬ柔らかな雰囲気

YUTA KONO
河野勇太
Age 35
高校球児だった河野氏。東京で研鑽を積んだ後、ニューヨークの寿司屋に3年間勤務。2014年4月、目黒に「鮨 りんだ」をオープンし、念願の独立を果たす。

随所に一般的な寿司屋の概念を覆すテイストを持つ一軒。すべては店主の河野勇太氏の「寿司屋の堅苦しい空気が嫌。バーのカウンターのようにもっと自由に寛いでほしい」という想いから生まれている。最初に「お苦手」を確認するのはどの寿司屋も同じだろうが、それに加えて「お好きなネタは何ですか?」と尋ねる。それぞれの食べ手に対して、最大限楽しんでもらうために自然と出てくる台詞なのだ。その答えによって、自在に握りやつまみをアレンジする。リズミカルに供される握りやつまみ同様に、巧みな会話も河野氏ならでは。

握りも、ひと味もふた味も違う。だが、それは決して奇を衒うためではなく、舌の上でのとろけやすさや酢飯とのバランスから辿り着いたかたちにすぎない。炭火を使って蒸しかまどで一気に炊き上げる方法は、浅草の「鮨 一新」で食べた酢飯に惚れ込み採用したもの。いずれも、美味しさを追求した結果なのだ。

故郷、愛媛への愛情の深さも「鮨 りんだ」を作り上げる重要な要素になっている。今治の同じ歳の漁師・藤本純一氏による神経締めにしたタコや宇和島の鯛。さらに、日本酒は「石鎚」「伊予賀儀屋」など、愛媛の銘酒を中心に揃える。そして、〆のデザートとして登場するのが、みかん農家を営む実家で弟の河野徹氏が生産するジュースだ。ちなみに、寿司屋らしからぬ店名だが、河野氏の娘の名前、さらに辿るとブルーハーツ好きに由来する。 (文・外川ゆい)

左. 営業時間帯はオブジェのように店内に置かれている蒸しかまどだが、昼間、店の外で炭を使って2升をおよそ10分で炊き上げる。右. 薄めにスライスして4枚重ねた大トロ。より繊細な口当たりを求め、イワシはこのスタイルに。細かく切って束ねたいかに雲丹をのせた定番。つまみと織り交ぜながら出される。おまかせ12,000円〜。

鮨 りんだ

東京都目黒区下目黒2-24-12 イメージスタジオ109 1F
Tel.03-6420-3343
営18:00〜23:00
休 水曜