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甘エビの青い卵、食べても大丈夫なの?-SUSHI TIMES ORIGINALS-

とろりとした食感、ほのかな甘味がクセになる甘エビですが、「青い卵」についてはよくわかっていなかった・・そんな方はちょっとだけお時間ください。青い卵は食べても良いのか、ダメなのか、なぜあの色なのか・・・などについて1分程度で読める内容で解説します。

体には毒なのか?

あの青い色が少し不気味(笑)ではありますが、甘エビの卵は食べても全く問題ありません。卵には甘エビの旨味が凝縮されており、この美味しさを知ってしまったら卵付きの甘エビしか食べられなくなったという方も少なくありません。甘海老本体にはコレステロール値を下げるタウリンや抗酸化作用のあるアスタキサンチンが含まれており、体に良い食材と言えます。なお、プリン体が多く含まれるため、大量摂取は避けた方が無難です。

青い卵付きの甘エビは「高級品」

青い卵を持つ甘エビは「ホッコクアカエビ」という種類です。実はこのホッコクアカエビはエビの種類の中においても高級品。主に北日本で漁獲される事が多く、日本においては高級食材として料亭や飲食店で食されています。ただ近年は諸外国からの輸入も多くなっており、比較的安価に庶民でもお手頃価格で味わう事が出来るのです。

何で青い色をしているの?

甘エビの卵の青い色は「ヘモシアニン」という成分によるもの。この成分に銅が含まれている事で青色になるのです。このヘモシアニンは人間にとってのヘモグロビンと同じ成分となっています。ヘモグロビンは血液中に含まれている成分となっており、鉄が含まれている事で血液が赤くなります。この原理と同じ様に甘エビのヘモグロビンがヘモシアニンで、人間は赤色、甘エビは青色となっているのです。

美味しい食べ方は?

甘エビの卵はどんな調理法でも美味しく食べる事が出来ます。味噌汁や鍋に入れるだけで甘エビと同じ風味や旨味が広がりますし、フライや天ぷらで揚げるとプリプリとした食感が絶品です。勿論、刺身やお寿司で食べると卵の旨味や濃厚さを感じる事が出来、さまざまな調理法で味わう事が出来ます。

鮨ネタとしても人気の甘エビの卵。エビの上に載せると色合いも美しいです。

甘エビの卵だけを載せた「軍艦」は青い色合いが神秘的ですね。

甘エビ漁師が教える「正しい剥き方」

家庭では「海老の頭はすぐ冷凍」が良いそうです。殻も再利用でき、捨てるところ無し!

卵は最高の酒のアテ!

実は甘エビの卵を瓶に入れて販売されていたりします。食べ方はさまざまですがお酒のつまみとしてクラッカーの上に乗せたりしたら最高です。また熱々のご飯の上に乗せたりお茶漬けにしたりしても美味しいようです。

↓こんなの、絶対日本酒に合う・・!!

越前三国港 えびっ子

まとめ

一見敬遠されがちな甘エビの卵、実は味も良く鮨ネタとしても愛される珍味だったんですね。

文・編集 SUSHITIMES 編集部

出典:Column Navi