すきやばし次郎が教える、正しいお鮨の食べ方
今更聞きにくい、正しいお鮨の食べ方。
すきやばし次郎のホームページに丁寧な解説が載っているのでご紹介します。
すきやばし次郎のホームページに丁寧な解説が載っているのでご紹介します。
その1 手でつまむ

小野二郎の握る鮨はごく軽く握られているため、空気をいっぱい含んでいて、黒板に置かれたとき、ふわっと沈み込む感じです。これをつまむのは容易ではありません。酢めしの両端をつかむのではなく、そーっとつまみあげると形が崩れません。


その2 箸でつかむ

黒板に置かれたにぎりずしを箸でつまむ場合には、にぎりを神輿に見立てて、その黒板に沿って箸を担ぎ棒のように渡し、両脇からそーっと持ち上げるようにしてつかみます。箸でにぎりを斜めに持ち上げようとすると、必ず鮨めしが崩れ落ちます。


その3 すし種を落とさず食べる
鮨を持つときに、上からかぶせるように持ち上げると、鮨種を軽くトッピングしている軍艦巻きなどは、口に運ぶと鮨種が落ちてしまうことがあります。そっと持ち上げて、そのまま一口でいただきましょう。
その4 醤油をつける
もし、にぎりに「煮切り醤油」がすし職人の怠慢で引かれていなかったら、しょうがを少量つまんで刷毛替わりに使い、それを醤油に浸してから、すし種の上に引きましょう。にぎりをつまんでから醤油をつけるのは至難の業です。
その5 しょうがをつまむ
しょうがはにぎりの味を切る役目をしますが、食べすぎると口の中が辛くなるばかりです。要所を考えていただきましょう。
その6 お茶を飲む
「鮨の後味を切るには、お茶が一番」というのが小野二郎の持論。お茶は熱いので、お水が必要なお客様はお声かけください。
その7 醤油に浸さない
酢めしに醤油をつけると、酢めしの味が台無しになります。
その8 甘いつめに辛い醤油をつけない
甘いつめが塗られた鮨に醤油をつける必要はありません。
その9 にぎりをひっくり返さない
酢めしが人肌の温度なのは、舌に違和感がないためです。
その10 すし種をはがして食べない
すし種をはがすのは、職人仕事の最大の侮辱です。
その11 ふたつにちぎって食べない
にぎりは一口サイズになっています。
その12 鮨をためない
鮨はにぎりたてが、なによりいちばん美味しいです。
出典:すきやばし次郎